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経済

2019年6月6日

中小企業の海外進出、フランチャイズ力アップで後押し

 
 シンガポール・フランチャイジング・ライセンシング協会(FLA)は、フランチャイズ、ライセンス供与方式を通じ中小企業の海外進出を後押しするための「フランチャイズ能力枠組み」を発表した。中小企業がフランチャイズ、ライセンス供与能力を開発、強化するのを支援する。
 
 貿易・海外進出推進機関、エンタープライズ・シンガポール(ESG)のテッド・タン副最高責任者は発表式で「フランチャイズ、ライセンスは海外進出で有効。競合相手との差別化、知的財産の保護が成功のカギ」と挨拶した。
 
 同枠組みでは、FLAは企業にどの程度フランチャイズ展開の用意があるかの診断ツールを開発し、診断結果に基づき当該企業は足りない部分を補うための作業計画を立てる。
 
 FLAのビクター・テー理事会顧問によれば、政府は中小企業に海外進出を以前から働き掛けてきたが、海外展開には経営資源、市場調査、現地マネジャー・職員の雇用、工場設置が必要と操業開始までに時間がかかり、多くの事業体が2年で金策が尽き、撤収するケースが多かった。
 
 フランチャイズ、ライセンス方式であれば外国市場に参入する経費は少なくて済むという。海外フランチャイズ展開の成功例は、ブレッドトーク、カヤトーストのヤクン、シーフードのトゥンロク。

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