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社会

2019年5月3日

若い世代は同性愛に寛大=政策研究所の意識調査

 
 政策研究所(IPS)は昨年実施した、宗教、道徳、保守性に関する意識調査の結果の一部を発表した。年齢と、多様な価値観に対する寛大さ、保守性との関係を調べたもので、若い世代は高齢者より寛大だった。
 
 年齢18~25歳のグループでは、婚前交渉に反対しないとの意見は47%だった。これが65歳以上のグループでは16%だった。同性愛者の性行為は間違っていない、との回答は若い世代では49%で、高齢者ではわずか10%だった。
 
 若い世代は年を取るとともに寛大さを増していることも分かった。2013年調査で20~24歳のグループでは18%が、男性の同性愛者の性行為は間違っていないと回答。5年後の昨年調査では同じ年齢層(25~29歳のグループ)では、間違っていないとの回答が40%に上った。
 
 同様に、13年調査で55~59歳のグループでは11%が、ホモ同士の結婚は間違っていないと回答し、昨年調査では60~64歳のグループで、15%が同様の回答だった。
 
 若者と高齢者の意識の違いは宗教別でも見られ、キリスト教徒、ムスリムのうち、若者は高齢者より保守性が低い。この先、寛大派と保守の2極化はさらに進むとIPSは予想している。

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