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社会

2019年4月30日

世帯の56%はリサイクルを生活に組み込み、理解は不十分

 
 シンガポール国民世帯の過半は資源ごみのリサイクルを生活に組み入れているが、理解が不十分であることが政府機関の調査から分かった。
 
 調査を行ったのは環境・水資源省とシンガポール環境庁(NEA)で、環境省の調査には2,003世帯が回答。そのうち、56%の世帯は団地の駐車場などに設置されている、資源ごみ回収用ブルーボックスを利用するなど、常にリサイクルに参加していた。
 
 しかしブルーボックスの利用を間違っているケースもあった。染みの付いた紙製の食品包装材はリサイクルできない、と知っていたのはわずか33%。ティッシュペーパーはリサイクル可能、と間違って信じていた世帯も49%あった。リサイクル可能と勘違いされていたもので多かったのは、衣類、靴、バッグ。ブルーボックスに入れられた物の40%はリサイクル不能品か、食品、液体で汚れたものだった。
 
 NEAは2年に1回、リサイクルに関する調査を行っており、今回は3,445世帯が回答した。環境省の調査は今年の「無駄ゼロ年」に向けた活動の一環として実施された。
 
 リサイクルに協力しない理由で最も多かったのは「リサイクルできるものがほとんどない」だった。「忙しい」「疲れている」「再利用可能品を置くスペースが自宅にない」などの理由もあった。リサイクルを生活の一部としている世帯ではリサイクルを苦労と感じていない。
 
 公営団地・民間団地、学校など商工業以外の場所での昨年のリサイクル率は22%と依然低い。

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