シンガポールでKANPAI! 第10回

今回のKANPAI人は…

丸山 絢子さん
昭和歌謡おでん酒場　絢
JUN oden & sake bar

－当地での活動について教えて下さい
オーチャードプラザで「昭和歌謡おでん酒場絢」というお店を開いています。カウンター4席、テーブル3卓というこぢんまりとしたお店ではありますが、日本酒は常時8種類、焼酎は15種類程度を取り揃えています。ほかにワインやウイスキーもありますが、全て自分が試飲して美味しいと思ったものだけをご提供するようにしています。

－お店を開くきっかけを教えてください
このお店は2016年の12月1日にオープンしたばかりで、以前は別の場所で大型レストランをやっていました。移転に伴い、もっとお客様との距離が近いアットホームなお店を開きたいと思ったことがきっかけです。私自身がお酒好きということもあり、仕事帰りなどに気軽に立ち寄って、お酒を楽しんでいただく場を提供したいと思いました。

－シンガポールの方のお酒の好みに特徴はありますか
日本酒好きな方が多いという印象がありますね。それも、冷酒で楽しめるようなものが人気なので、選んでほしいといわれた際には白ワインのように飲み口がフルーティーなものをお勧めするようにしています。

ただ一方で、ご自身が知っているものをオーダーする傾向もみられます。これにはシンガポールではお酒が高く、加えてレストランなどではボトル単位でのオーダーが一般的ということが関係しているように思います。高いお酒をボトルで頼んで失敗したくないので、知らないお酒を気軽に試せないという気持ちがあるのではないでしょうか。

そのため、弊店ではハッピーアワーとしてお酒を一律10Sドルでグラス売りしています。焼酎と日本酒はいろいろな種類を気軽に楽しんでほしいと思っており、お客様からも好評です。

－今後の展望を教えてください
今でも新しいお酒を試しながらラインナップに加えるようにしていますが、今後もお客様のリクエストを聞きながら、いいお酒を安く提供するようにしたいですね。お酒が高いシンガポールにあっても気軽に足を運んでいただけるお店にしていきたいです。今まであまり日本酒や焼酎は試したことがないという方も、気軽に好きな1杯を見つけていただけたらと思います。

－丸山さんの好きなお酒と、飲み方を教えてください
私は熱燗が好きなのですが、お刺身や酒盗と合わせるほか、ちょっと変わった飲み方として、あつあつのおでんの汁で割って頂きます。以前は自分だけで楽しんでいたのですが（笑）、お客様に勧めたら好評だったので、今ではお店の定番になっています。「おでん酒」と言って頂ければお出ししますので、ぜひ試してみてください。