シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPシンガポールでKANPAI!第1回

シンガポールでKANPAI!

2016年4月4日

シンガポールでKANPAI!第1回

web_singapore-de-kanpai_1今回のKANPAI人は…

髙田 博孝さん
株式会社折原 常務取締役
ORIHARA(PTE.)LTD. ダイレクター

 

-当地での活動について教えて下さい
ロバートソンウォーク内に酒屋兼バーの「折原商店」と焼き鳥店「酉玉」を運営しています。また年に1回、日本から蔵元を呼んで「Sake Festival Singapore 和酒唎酒会」というイベントを行っています。

 

-当地での活動のきっかけは?
私どもは大正13年に創業した酒類販売を行う会社で、東京を中心に飲食店・レストラン・業務店へ酒類を卸しています。しかし近年は若い人を中心にお酒が飲まれなくなり、日本国内の酒全般の消費が落ち込むようになってきました。海外で日本酒や、リキュール類など日本産のお酒が認知されれば需要が拡大すると思い、海外で実際に現地の人にお酒を味わってもらう場として酒屋兼バースタイルの「折原商店」をオープンさせました。

 

また、同時に卸先である飲食店に繁盛してもらうことも我々のミッションですから、飲食店の海外進出時のサポートのため、まずは自分たちが先に海外に行って現場を知り、安心して出店してもらうためのモデル店として酉玉をオープンしました。

 

-「Sake Festival Singapore 和酒唎酒会」を始めたきっかけは?
日本酒をはじめリキュールなど日本産のお酒である「和酒」を、もっとたくさんの方に知って頂きたい、実際に蔵元や生産者の方と直に触れ合って、和酒のよさを知ってもらいたいという想いから、弊社のシンガポール進出5周年を記念して始めました。私どもが当地でやってこられたのは、流通業者や生産者の皆さん、そしてお店に来ていただくお客様があってのこと。そんな皆さんに対する恩返しと思っています。そのため正直いって儲けはありませんが(笑)、皆さんで一緒に盛り上げたいイベントです。今年も6月25日(土)にサンテックシティで開催、200種類以上のお酒が一堂に会します。詳しくはHP(http://sg.oriharashoten.jp/event)をご覧ください。

 

-今後の展望は?
背伸びせず、品質管理にこだわり丁寧に仕事を続けていきたいですね。売上を追い求めるのではなく、長く当地に根付いてやって行きたいと思います。また、ここを起点にしてタイやマレーシアなど、徐々に周りの国にも日本酒を広めていきたいです。

 

-最後に、髙田さんの好きなお酒と飲み方を教えて下さい
純米吟醸を冷やして飲むのが好きですね。シンガポール人の飲み方に似ていると思います(笑)。また地酒とその土地の食材を一緒に合わせるなど、現地ならではの食材・食べ方でその土地の地酒を飲むのが美味しいと思います。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.299(2016年04月04日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPシンガポールでKANPAI!第1回