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熱帯綺羅

2015年12月7日

赤道直下で30年守り続ける日本の味 キッコーマン・シンガポール工場

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オートメーション化された工場内。この日はできたてのてりやきソースが1ダース単位で次々に箱詰めされていた。
ロットが小さい商品では手作業でラベルの貼付が行われることも。

 

マレーシア国境にほど近い、シンガポール北部のセノコ工業団地。コンテナを積んだたくさんのトラックが出入りする一角で、しょうゆのボトルでおなじみの「萬」のロゴマークが目に飛び込んできました。ここが、日本の味を世界に届けるシンガポール・キッコーマン工場です。

 

アセアン諸国をはじめ世界40ヵ国に向けて輸出

千葉県野田市を本拠地として、江戸時代からしょうゆを作り続けてきた老舗キッコーマンが、ここシンガポールに工場を設立したのは1983年のこと。輸出量が拡大していたヨーロッパやオーストラリア、さらに東南アジア市場をカバーできる立地、原材料や完成品の輸出入に課税されない自由港であることなどが、アメリカに続きシンガポールに工場を設立する決め手となりました。

現在の生産能力は年間1万8,000キロリットルと、1リットルペットボトル換算で1,800万本にものぼります。北米から運ばれた大豆・小麦、オーストラリア産の塩を主な原料に製造されている製品は、しょうゆ、減塩しょうゆ、てりやきソースなど約40種類。シンガポールはもちろん、他のアセアン諸国、中東アジア、オセアニア、南アフリカ、ブラジルなど世界の約40ヵ国に向けて出荷されています。
「中身が同じでも、輸出する国によってラベルが違うため、製造している商品は260品目ほどになります」(キッコーマン・シンガポール社ゼネラルマネージャー林 久順さん)。
中には、東南アジア向けの辛いてりやきソース、オーストラリア向けの甘いBBQソースなど、各国で好まれる味にアレンジしたシンガポール工場独自の製品も。小麦アレルギーの人向けに、小麦の代わりに米を使ったグルテンフリーのしょうゆも作られています。
工場では、蒸した大豆と炒った小麦に種こうじを混ぜる「しょうゆこうじ」作りや、しょうゆこうじに食塩水を加えた「もろみ」の熟成、もろみの圧搾、加熱殺菌といった工程を経てしょうゆを生産しています。「しょうゆ作りでは、こうじ菌などの微生物が活発に働きやすい温度を保つことが非常に重要です。日本ではヒーターで温めるところを、気温の高いシンガポールでは逆にエアコンで冷やさなければならない。温度管理の面でもエネルギーコストの面でも、やはり日本とは違った難しさがありますね」(林さん)

 

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 「現在は日本人5人を含む68人で操業しています」と語るゼネラルマネージャーの林さん。

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