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熱帯綺羅

2013年1月1日

シンガポールの夜空を彩る打ち上げ花火

Screen Shot 2015-07-28 at 4.12.33 pm

 

よく知られているように、シンガポールでは一般の人が花火や爆竹を取り扱うことは法律で禁じられています。そのため、大規模なイベントでの打ち上げ花火は、シンガポールに住む多くの人々が楽しみにしています。

 

花火が打ち上げられるイベントは、1月〜2月のチャイニーズニューイヤーの時期に開催されるリバー・ホンバオ、8月9日のナショナル・デー・パレード(NDP)、12月31日のマリーナ・ベイ・シンガポール・カウントダウンなど。NDPの数週間前は毎週末、会場であるフロート@マリーナ・ベイでリハーサルが実施され、花火もその度に打ち上げられています。

 

花火を打ち上げる時間はいずれのイベントでも10分から15分ほど。日本各地で開催される花火大会に比べるとかなり短めではありますが、大小さまざまな打ち上げ花火が楽しめます。

 

シンガポールの花火師は軍人?

Screen Shot 2015-07-28 at 4.12.42 pm「1980年代まで、NDPなどのイベントで花火を打ち上げるのは、軍の仕事だったんです」と教えてくれたのは、エフェクト・テクノロジー社(Effects Technologies Pte Ltd)のスティーブン・ンさん。スティーブンさん自身、30代半ばまでシンガポール軍に所属していました。退職後しばらくは製造業で品質管理の仕事に就いていましたが、1990年代以降、花火の打ち上げが民間企業に委託されるようになったことから、軍で身に付けた専門知識を生かして自分も花火の仕事に携わりたい、と考えたそう。1999年に現在の会社を設立、花火や特殊効果のパイロテクニックなどを取り扱う免許を取得しました。

 

現在シンガポールで同様の免許を持つ企業は5社のみ。そのほとんどが、スティーブンさんと同様、シンガポール軍で爆発物に関する専門のトレーニングを受けた人達が立ち上げたものだそうです。

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