以前、ローカルスタッフに、会社に求めるものは何かとたずねたことがあります。彼は、若い層は魅力的な処遇と教育の機会、ある程度のキャリアのある層は、仕事のやりがいや、会社から自分が必要とされているか、またコミュニケーションが十分に取れているかを重視するとのことでした。日系企業のネックは、言葉の壁で、欧米企業に比べると伝えることが苦手かもしれません。給与は結局会社の体力にもよりますが、コミュニケーションは日々のことで、取り組み次第ですよね。確かに大事なことです。
コミュニケーションについては、研修においても様々な課題が浮かび上がるところです。言葉の壁を理由に、背中を見てついてこい的な発想は問題で、明確な指示を出し、言葉にしてほめることも大事です。また、企業が社員のためにしていることを知らせることも必要です。海外の日系企業では、比較的アウトプットばかりを求めてインプットがないともいわれがちです。
外資系企業では、マネジャーに昇格したらマネジャー研修を受講するというのが一般的です。初めて部下を持つということ、またトップのメッセージや企業方針を部下とのコミュニケ―ションを通して伝えていくのがマネジャーの任務であるということを学んでもらうのです。企業によっては、職人気質でコミュニケーションがやや苦手とされるIT関係のマネジャーに特化して研修するところもあります。また、評価システムがあっても形骸化していては意味がありません。部下にとって、5年、10年先の企業の方向性を語られても、やはり1、2年後の自分の立ち位置が気になります。実際、過去の成績の如何に特化して、一年後やこの先のキャリア目標についての話がない企業が多いようです。個人努力への期待と、研修等を含む会社の具体的なサポートが伝えられることで、コンパスが示されて評価の後のキャリアパスが見えてくる。それが定着に繋がると思うのです。![]() |
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