2026年10月15日
東カリマンタン州知事、ヘイズ深刻化の中でシンガポール訪問 SNSで批判
インドネシア・東カリマンタン州のルディ・マスウッド知事が、森林火災によるヘイズ(煙害)が深刻化する中、妻とともにシンガポールを訪問していたことが分かり、インターネット上で批判が広がっている。州政府は、訪問の目的は定期健康診断だったと説明している。
知事と妻のサリファ・スライダ氏が、マリーナベイ・サンズ(MBS)内のレストラン「RISE」で朝食を取っている写真がSNS上で拡散された。写真は11日に撮影されたとみられ、12日にインドネシアのSNS利用者が投稿した。
投稿を受け、東カリマンタン州で森林火災が続き、住民が煙害に苦しんでいるにもかかわらず、知事が国外に滞在していることを疑問視する声が相次いだ。シンガポールやマレーシアにもヘイズの影響が及んでいるとして、知事の行動を批判する意見も寄せられた。
これに対し、東カリマンタン州政府は、知事がシンガポールのマウント・エリザベス病院で定期健康診断を受けるため、10日に渡航したと説明。週末を利用した訪問で、インドネシア内務省の承認を得ていたとしている。知事夫妻は12日にジャカルタへ戻ったという。
一方、同州では森林・土地火災の被害が拡大している。地元当局の集計によると、10月11日までに約8,517ヘクタールが焼失し、火災発生地点は2,101ヵ所に達した。
また、州政府は7月27日から9月15日までに急性呼吸器感染症の症例を1万3,086件確認したと報告している。ただし、すべてが森林火災による煙害を原因とするものではない。
州政府は消火活動や大気汚染の監視を継続しているが、今回の騒動では、災害対応が続く中での地方行政トップの国外訪問の妥当性が問われている。


