シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPホテル予約を悪用した詐欺が増加、被害額18万5,000Sドル超

社会

2026年10月14日

ホテル予約を悪用した詐欺が増加、被害額18万5,000Sドル超

 シンガポール警察(SPF)は10月9日、ホテルや宿泊予約サイトを装ったフィッシング詐欺が増加しているとして、利用者に注意を呼びかけた。2026年1月以降、少なくとも148件の被害が報告され、被害総額は18万5,000Sドル以上に達している。
 
 警察によると、詐欺グループはホテルや宿泊予約サイトの担当者を装い、主にWhatsAppや電子メールを通じて宿泊予定者に連絡する。「予約を確定するためにカード情報の確認が必要」「宿泊予約の認証手続きを完了してほしい」などと説明し、偽のウェブサイトへ誘導する手口である。
 
 今回の詐欺の特徴は、メッセージに実際の予約情報が含まれている場合があることだ。宿泊施設名や予約日程などが正確に記載されているため、受信者が正規の連絡だと信じやすいという。
 
 被害者は、予約を維持するために必要な手続きであり、追加料金は発生しないと説明され、偽サイトにクレジットカード情報などを入力する。その後、決済を承認してしまい、不正な請求が発生したことで詐欺に気付くケースが報告されている。
 
 警察は、ホテルや予約サイトからカード情報の再確認を求めるメッセージが届いた場合、記載されたリンクを開かず、宿泊施設の公式サイトに掲載されている連絡先を使って直接確認するよう求めている。
 
 また、カード番号や銀行口座情報、ワンタイムパスワード(OTP)を安易に提供しないことに加え、二段階認証の設定、オンライン送金限度額の引き下げ、銀行の資金保護機能「Money Lock」の利用を推奨している。
 
 不審なメッセージは詐欺対策アプリ「ScamShield」で確認できるほか、24時間対応の専用ホットライン「1799」でも相談を受け付けている。
 
 警察は、不正な取引が確認された場合には直ちに銀行へ連絡し、関係当局に通報するよう呼びかけた。旅行予約のデジタル化が進む中、正確な予約情報を利用して信用させる詐欺への警戒が必要となっている。

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