2026年10月12日
飲料容器回収機から悪臭、利用者が衛生面に懸念 BCRS運営会社は毎日清掃
シンガポールで10月1日から本格実施された飲料容器返却制度(BCRS)を巡り、使用済みペットボトルや缶を回収する自動回収機(RVM)から強い悪臭が発生しているとの苦情がSNS上で相次いでいる。容器の投入口付近で小さなハエが発生するなど、衛生管理を懸念する声も上がっている。
女性利用者が8日、Facebookグループ「COMPLAINT SINGAPORE」に回収機の衛生状態について投稿した。
女性は、飲料容器を返却しようと回収機に近づいた際、吐き気を催すほどの悪臭を感じたと説明。臭いは公営住宅(HDB)のごみ投入口と同程度か、それ以上だったとし、容器の投入口付近には排水溝などに発生する小さなハエが多数飛んでいたという。
投稿された写真では、回収機の前の地面が濡れている様子も確認できる。これに対し、他の利用者からも同様の経験が寄せられた。ある利用者は、男性が飲み残しを回収機の前の地面に捨ててから缶を投入する様子を目撃したと説明。飲料の残りが害虫の発生や悪臭につながっている可能性が指摘された。
BCRSでは、対象となる飲料容器の購入時に10セントのデポジットを支払い、使用済み容器を「Return Right」の回収機に返却すると返金を受けられる。運営側は、容器を空にし、可能であれば軽くすすいでから返却するよう呼びかけている。
一方、利用者からは、容器を毎回洗浄することは水資源の無駄につながるとの意見も出ており、衛生管理と環境保護の両立が課題となっている。
BCRS運営会社のBCRS Ltdは、回収機の悪臭に関する苦情を把握していると説明。すべての回収機について少なくとも1日1回の清掃と保守点検を実施しているほか、スーパーなどの協力事業者と連携し、利用が集中する時間帯には回収容器を速やかに搬出するよう努めているという。
また、政府は回収機付近に飲み残しを捨てる専用設備を設置する計画は現時点でないとしており、利用者に対して容器を空にして持参し、周辺を清潔に保つよう求めている。

