2026年8月26日
シンガポール人男性、イスラム教侮辱で禁錮14日 JBの配車サービス車内で発言
マレーシア・ジョホールバルの裁判所は8月21日、配車サービスの車内でイスラム教を侮辱する発言をしたとして、シンガポール人男性に禁錮14日と7,000リンギ(約2,200Sドル)の罰金を言い渡した。男性は起訴内容を認めていた。
被告はシンガポールで警備員として働くMohamed Anim Atam被告(56)。事件は7月29日午後、ジョホールバルのStulang Laut付近を走行していた配車サービス車内で起きた。被告は乗車中、イスラム教やコーランに関する侮辱的な発言をしたとされる。
車内でのやり取りは運転手によって録画され、その後SNS上で拡散。映像が広く共有されたことで大きな反響を呼び、警察が捜査に乗り出した。被告は8月18日に逮捕された。
被告はマレーシア刑法298条に基づき、言葉や音、身ぶりなどによって他人の宗教的感情を意図的に傷つけた罪に問われた。同罪では最高1年の禁錮、罰金、またはその両方が科される可能性がある。裁判所は禁錮14日と7,000リンギの罰金を命じ、禁錮刑は逮捕された8月18日から起算するとした。
弁護士を付けずに出廷した被告は、高血圧を患っていることに加え、シンガポールで離婚手続きを進めており、イスラム法廷(Syariah Court)への出廷が必要だとして刑の軽減を求めた。一方、検察側は、今回の発言が社会的な反響を引き起こしたことなどを踏まえ、公共の利益を考慮した適切な刑罰を求めた。
今回の事件は、シンガポール人が旅行先のマレーシアで行った発言によって現地法に基づき処罰されたケースである。多民族・多宗教社会であるマレーシアでは、宗教に関する侮辱的な言動が刑事事件に発展する可能性があり、外国人旅行者についても現地の法律や社会的・宗教的な規範への理解と配慮が求められる。


