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社会

2026年8月21日

リトル・インディアMRT駅に人型ロボット AIで乗客案内を実証実験

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は8月20日、ダウンタウン線のリトル・インディアMRT駅で、人工知能(AI)を搭載した人型ロボットによる乗客案内の実証実験を行うと発表した。期間は8月31日から9月11日までで、利用者はロボットに駅やMRT路線について質問できる。
 
 実証実験に使用されるロボットの名前は「Olly(オリー)」。人間に近い形をしたヒューマノイドロボットで、試験開始に先立ち、リトル・インディア駅の構内を移動しながら駅の環境に慣れるための準備を進める。
 
 試験期間中、Ollyは平日の午前10時から正午まで駅構内に配置される。乗客は目的地への行き方を尋ねたり、MRT路線に関する一般的な質問をしたりすることができる。実証実験中は担当者が監督し、安全性や利用者とのやり取りなどを確認する。
 
 LTAによると、今回の取り組みはAIを活用した新しい技術が公共交通機関の運営をどのように支援できるかを検証することが目的。駅員の業務を補助するとともに、乗客の利便性や移動体験の向上につなげられるかを探る。
 
 シンガポールでは公共交通分野でもデジタル技術の導入が進んでいる。駅構内で利用者から繰り返し寄せられる道案内や路線に関する質問をAIロボットが担うことができれば、駅員がより複雑な案内や安全管理などの業務に対応しやすくなる可能性がある。
 
 一方、今回の試験は約2週間に限定され、稼働時間も平日の1日2時間となる。LTAは実際の駅という環境でOllyが利用者からの質問にどの程度対応できるかなどを確認するとみられる。
 
 AI技術が急速に発展する中、公共交通の現場でも人とAIの役割分担が新たなテーマとなっている。今回の実証実験は、将来的にシンガポールのMRT駅で人型ロボットによる案内サービスが広がる可能性を探る第一歩として注目されそうだ。

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