シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP路上駐車料金のOBU決済を試験導入 1,000人対象に運用開始

社会

2026年8月4日

路上駐車料金のOBU決済を試験導入 1,000人対象に運用開始

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は8月3日、次世代電子道路課金システム「ERP2」の新機能となる路上駐車料金の電子決済サービスの実証実験を開始した。約1,000人のドライバーを対象に、車載器(OBU)を利用した決済機能の使い勝手を検証し、2027年1月から予定されるERP2への全面移行に向けた改善につなげる考えである。
 
 実証実験の対象は、都市再開発庁(URA)が管理する島内644ヵ所、約1万9,000台分の路上駐車スペースである。利用者は駐車後、OBUのタッチスクリーンに表示される「P」アイコンを操作して駐車を開始する。車両が駐車スペースを離れると、システムが自動的に利用時間を計算し、登録済みのCEPASカードや後払い決済サービスから料金を引き落とす仕組みとなっている。
 
 LTAによると、従来の「Parking.sg」アプリによる決済は、ERP2導入後も継続して利用できる。一方、新システムでは駐車終了時の操作が不要となるため、利便性の向上が期待されている。今回の試験では、画面表示や操作性、利用者の満足度などについて意見を集め、本格導入に向けたシステム改良を進める。
 
 ERP2は衛星測位システムを活用した新たな道路課金システムで、2027年1月から順次運用が始まる予定である。現在のERPゲートは段階的に撤去され、料金や課金時間帯などの情報はOBUの画面や対応スマートフォンアプリで確認できるようになる。将来的には、路上駐車料金の支払いやチェックポイント通行料の決済などもOBUに集約される計画だ。
 
 シンガポールでは交通のデジタル化が進んでおり、今回の取り組みもその一環である。LTAは利用者からのフィードバックを踏まえながら、より利便性の高い交通サービスの実現を目指すとしている。

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