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「外国人労働者の方がハングリー」発言に波紋 採用担当者の投稿が議論呼ぶ

 シンガポールで、ある採用担当者が「外国人労働者の方がシンガポール人よりはるかにハングリー精神がある」と発言し、SNS上で大きな議論を呼んでいる。
 
 問題となったのは、LinkedIn上で投稿されたコメントで、投稿者は「外国人労働者はより努力し、積極的で、競争意識が強い」と主張した。一方で、シンガポール人については「安定を求めすぎる傾向がある」との趣旨の発言を行った。
 
 これに対し、SNSでは「地元労働者を不当に一般化している」「生活コストや社会環境を無視した発言」といった批判が相次いだ。特に、「シンガポール人も高い住宅費や生活費を抱えており、十分努力している」と反論する声が多く見られた。
 
 一方で、「外国人は就労ビザ維持のため成果を求められるため、必死になるのは当然」と理解を示す意見や、「企業側が低コスト人材を好む問題もある」との指摘もあった。
 
 シンガポールでは近年、外国人労働者と地元雇用を巡る議論が続いている。政府は「シンガポール人優先」の雇用政策を進める一方、建設、IT、医療など一部産業では外国人専門人材への依存も続いている。
 
 専門家は、今回の議論の背景には、景気減速や採用競争激化による雇用不安があると指摘する。単なる「勤勉さ」の比較ではなく、賃金、生活費、就労制度など複雑な要因が絡んでいるとして、感情的な対立を避ける必要性を訴えている。