2026年5月5日
「外国人の方が意欲的」発言に波紋 採用現場でシンガポール人雇用に懸念
シンガポールの人材業界で、企業が外国人労働者を優先し、シンガポール人の雇用が圧迫されているのではないかとの議論が広がっている。
報道によると、42歳のリクルーターがSNS上で「外国人の方が“ハングリー(意欲的)”であるため、企業がシンガポール人を解雇するケースがある」と発言し、注目を集めた。この投稿は共感と反発の両方を呼び、議論が活発化している。
一部のネットユーザーは「賃金や労働条件の違いが影響しているのではないか」と指摘し、外国人労働者の方が低賃金や長時間労働に応じやすい現実を背景に挙げた。一方で、「個人の姿勢の問題であり国籍で判断すべきではない」とする意見も多く、見解は分かれている。
シンガポールでは近年、生活費の上昇や雇用競争の激化を背景に、ローカル人材と外国人労働者のバランスが重要な政策課題となっている。政府は外国人雇用に一定の規制を設ける一方で、企業の国際競争力維持との両立を図っている。
専門家は、「企業が求めるのは国籍ではなく生産性や適応力であり、スキル向上と柔軟な働き方が重要だ」と指摘している。今回の議論は、労働市場における構造的課題を浮き彫りにした形である。

