2026年4月24日
シンガポールで需要高い職種と給与水準、MOMが公表
シンガポール人材開発省(MOM)は、国内で需要が高まっている職種や新たに増加している職種、給与水準を公表した。人工知能(AI)やデジタル化の進展を背景に、IT、エンジニアリング、教育分野を中心に人材需要が拡大している。
最も需要が高い専門職(PMET)職種の一つは教育・研修分野で、給与水準は月額2,611〜8,580Sドルとされる。また、ソフトウェア開発者は7,000〜1万Sドル、システムアナリストは6,000〜9,700Sドル、金融アドバイザーは最大1万2,000Sドルに達するなど、IT・金融関連職種の高給与が目立っている。
特にAI関連人材への需要は強く、データサイエンティストやAI・機械学習エンジニアなどの新職種が急増している。MOMによると、2025年の求人の約49.3%は新設ポジションで、企業の事業拡大や新分野進出に伴う採用が増えている。
また、先端製造業やインフラ開発の拡大により、電子・土木・生産エンジニアの需要も高い。電子エンジニアの給与は5,000〜8,000Sドル、土木エンジニアは3,500〜5,500Sドル、生産エンジニアは4,200〜6,775Sドルとされる。
一方で、企業側は依然として慎重な採用姿勢を維持している。景気減速懸念や地政学リスクを背景に、雇用拡大は続くもののペースは鈍化している。ただし、AI、サイバーセキュリティー、クラウド関連など高度専門分野では人材不足が続いており、今後も高水準の給与競争が続く見通しである。

