シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP不正改造車141台を摘発―LTAが全島的取締り実施

社会

2025年7月3日

不正改造車141台を摘発―LTAが全島的取締り実施

 シンガポール陸上交通庁(LTA)は7月2日、過去2ヵ月間に実施した全島的な取締りの結果、合計141台の不正改造車両を摘発したと発表した。
 
 摘発された車両には、排気システムの改造、過度な窓のスモーク加工、不適切なナンバープレート、装飾用ランプの取り付けなど、法律に反した改造が確認された。これらの違反は、LTAのインスタグラム投稿によって明らかにされた。
 
 LTAの公式情報サイト「OneMotoring」によると、排気装置から触媒コンバーターやマフラーを取り外すことは禁止されている。また、フラッシングライトや車体下・車内に設置するネオンランプなどの装飾用照明も違法である。
 
 さらに、車両のフロントガラスおよびサイドウィンドウにフィルムを貼る場合、反射しない素材でなければならず、可視光線透過率も規定がある。前面と側面の窓には70%以上、後部窓には25%以上の光を透過させる必要がある。
 
 LTAは2024年において、不正改造関連の一般的な違反件数がすでに数千件に上るとし、2023年には約5,000件が確認されたと報告している。また、2021年から2024年の間に、不正改造を提供していた23の整備工場が裁判にかけられたという。
 
 不正改造車両を使用・提供した個人や工場は、最長3カ月の懲役または最大5,000シンガポールドルの罰金、あるいはその両方が科される可能性がある。再犯者には、これらの罰則が2倍に引き上げられる。LTAは今後も取締りを強化する方針である。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP不正改造車141台を摘発―LTAが全島的取締り実施