2025年6月26日
OCBC、グレート・イースタンの上場廃止案否決でも「再提案の予定なし」と表明
6月23日、シンガポールの大手銀行OCBC(華僑銀行)は、保険子会社グレート・イースタン(Great Eastern)の上場廃止提案が否決された場合でも、今後再度買収提案を行う予定はないと明言した。
これは一部報道で「仮に今回の廃止案が否決されても、5年後に議決権のない株式が満期を迎える際、再び非公開化の提案が可能ではないか」との見解が示されたことに対する公式な回答である。
現在、OCBCはグレート・イースタンの過半数の株式を保有しており、完全子会社化を目指して残りの株式を買い取る上場廃止案を進めている。その是非は7月8日に開催予定の臨時株主総会(EGM)で決議される。
OCBCは声明の中で、「本件が否決された場合でも、再提案は行わない方針である」と強調。市場や投資家への明確な意思表示を行った格好だ。
グレート・イースタンの完全子会社化は、グループ全体の経営効率や戦略的柔軟性を高める目的で進められているが、少数株主の意向が結果を左右する可能性がある。