STB、6つの旅行会社の営業ライセンスを取り消し 不正対応に厳格処分

シンガポール政府観光局（STB）は6月23日、6社の旅行会社に対して営業ライセンスを取り消したと発表した。理由は、財務諸表や事業報告書の未提出、または両方を怠ったためである。
 
　ライセンスが取り消されたのは以下の6社：Gemini Travel n Tours、Intersys、SGWanka、VS Travel、Wizfair Travel、Zayn Travels。これらの企業は、法定期限内に監査済み財務諸表や年次事業報告書を提出しなかったとされる。
 
　シンガポールの旅行業法（Travel Agents Act 1975）および旅行業規則2017（Travel Agents Regulations 2017）により、ライセンスを有する事業者は会計年度終了から6カ月以内に必要書類を提出する義務がある。
 
　特にVS Travelは、必要最低資本要件（純資産S$100,000以上）を満たしていなかったこともライセンス取り消しの一因となった。
 
　STBは、これらの旅行会社は今後いかなる旅行業務も行うことができないと明言しており、すでに契約済みの顧客については、返金するか、他の認可旅行会社に業務を引き継ぐ必要があると述べた。
 
　「STBは不正な旅行会社に対して厳格な姿勢を取っており、シンガポールの旅行業界の信用を守るために必要な措置を講じる」との声明を出している。
 
　最新の認可旅行会社リストは、STB公式ウェブサイトで確認できる。