2025年6月6日
7月1日のVEP義務化前にタグ取得済み 安心するシンガポールの運転者たち
マレーシアが2024年7月1日からシンガポール登録車両に対しVEP(車両入国許可)未取得者への罰則を実施するのを前に、多くのシンガポール人運転者が安心感を示している。タグの取得を済ませたことで、法的トラブルを避けられるという安堵の声が相次いでいる。
62歳のケルビン・チャン氏は、6月4日にジョホールバルのダンガ・ベイで行われた取り付け予約を経て、ついに自身の車にRFIDタグが装着された。手続きには半年を要し、最初は必要書類の提出ミスもあったという。
「インターネットにはあまり慣れていなかったので、うまくいかなかった。でも正しい書類を出したらすぐにVEPが発行されて、予約日もすぐに決まった」と語る。ジョホールバルには頻繁に訪れており、友人たちの多くがすでに昨年中に取得していたことに焦りを感じていたという。
また、39歳のフリーランスであるモハド・ファイザル氏は、近日中にVEPタグ装着の予約を控えていると述べ、「VEP未取得でRM300(約90Sドル)の罰金になると聞いた。金額が少なくても、回避できる出費なら避けたい」と語った。
さらに、マレーシア出身で現在はシンガポール永住権を持つ40歳のイヴリン・リーさんも、早めに対応したことに安心している。3児の母であるリーさんは、「昨年5月の制度発表後、多くのシンガポール車両オーナーが殺到したが、親戚からの連絡で年末には無事取得できた」と振り返る。
リーさんはジョホール、マラッカ、クアラルンプールに家族が住んでおり、定期的に訪問している。VEPのRFIDタグがeウォレットに連動していることで、入国時の支払いが車窓を開ける必要もなく、非常に便利だと話す。
VEP制度の正式な施行に向け、多くの運転者が事前準備を進めており、混乱を避けようとする姿勢が伺える。