2025年5月23日
オオカワウソが高級鯉を襲撃 被害総額は1万Sドル近くに
シンガポール・ブライトヒル地区に住む男性宅で、庭の池に飼われていた鯉がオオカワウソの群れに襲われ、被害総額が1万Sドル近くにのぼったことが報じられた。男性は「壊滅的な出来事だった」とショックを隠さない。
事件が起きたのは5月18日未明。防犯カメラには少なくとも5匹のオオカワウソが池に侵入し、泳ぎ回りながら複数の鯉を食い荒らす様子が記録されていた。襲撃後、池の中には鱗や魚の一部しか残っておらず、家主は「家族同然に大切にしていた鯉を一晩で失った」と語った。
被害に遭った鯉の中には、数千Sドル相当の日本産高級品種も含まれており、長年手塩にかけて育ててきたものだったという。男性は今後、オオカワウソの侵入を防ぐため、池周囲のバリケード設置などの対策を講じる意向を示している。
シンガポールでは都市部でもオオカワウソの目撃例が増加しており、当局も人間と野生動物の共存に関する注意喚起を行っている。専門家は、餌を与えたり接近したりせず、野生動物との距離を保つことが重要だと呼びかけている。