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経済

2025年5月23日

COE価格、多くのカテゴリで下落 商用車のみ上昇傾向維持

 2025年5月22日に実施された最新のCOE(車両所有権証書)入札結果において、大多数のカテゴリーで価格が下落したことが明らかとなった。特にカテゴリーB(排気量1,601cc超または馬力130bhp超の乗用車)は、前回比2.4%減の9万9,010Sドルとなった。
 
 カテゴリーA(小型車)もわずかに下落し、8万8,200Sドルから8万8,020Sドルへと推移。一方、オープンカテゴリー(すべての車両タイプに使用可能)は10万607Sドルへと1.2%減少した。二輪車カテゴリーでも微減が見られ、商用車を除くほぼすべてのカテゴリで調整が進んでいる。
 
 例外となったのはカテゴリーC(商用車)で、前回の7万112Sドルから7万2,001Sドルへと上昇。物流需要の底堅さや商用車の供給制限が要因と見られる。
 
 アナリストによれば、金利上昇や生活費の圧迫が影響し、一般消費者の車両購入意欲に鈍化が見られている。また、最近のCOE供給枠の増加も価格の調整に寄与しているとされる。
 
 今後も供給枠の変動やマクロ経済要因によって価格は変動する見通しであり、車両購入を検討する市民にとっては動向を注視することが重要である。

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