2025年5月20日
「フーワー」と「フェンイー」、10年の滞在を終え中国へ帰還
マレーシア・クアラルンプール近郊の動物園「ズー・ネガラ(Zoo Negara)」で飼育されていたジャイアントパンダの「フーワー」と「フェンイー」が、2025年5月18日に中国へ帰還した。両パンダは、2014年に中国からの貸与協定に基づきマレーシアに到着し、以来10年にわたり多くの来園者から親しまれてきた。
この10年間、両パンダは同園の象徴的な存在となり、観光資源としても重要な役割を果たしてきた。特に子どもや家族連れに人気があり、訪問者数の増加にも寄与していた。
帰還前日の17日には、多くのファンや市民が園を訪れ、別れを惜しむ姿が見られた。ぬいぐるみや手紙を持参する子どもたちの姿もあり、園内は感動的な雰囲気に包まれた。
今回の帰還は、両国の協定期間満了に伴う措置であり、マレーシア政府は中国政府に対し、両頭の長年の滞在に謝意を表している。今後の代替動物や園の展示計画については、後日発表される予定である。