2025年5月16日
豚肉価格の高騰で消費者が代替肉へ移行
2025年5月15日、マレーシアにおいて豚肉の価格が過去2年間で最高値を記録し、消費者の間で魚や鶏肉、さらには羊肉や牛肉への代替が進んでいる。価格高騰の主因は、アフリカ豚熱(ASF)の影響による国内の豚肉供給の減少である。
ASFは豚に致死的なウイルス性疾患であり、ワクチンや治療法が存在しないため、感染拡大が養豚業界に深刻な打撃を与えている。これにより、豚肉の供給が逼迫し、価格の上昇を招いている。消費者は、より手頃な価格の魚や鶏肉への消費を増やす傾向にあり、羊肉や牛肉への関心も高まっている。
このような食生活の変化は、国内の食肉市場における需要のシフトを示しており、今後の食肉供給体制や価格動向に影響を与える可能性がある。政府や業界関係者は、ASFの拡大防止策や豚肉供給の安定化に向けた取り組みを強化する必要があるとされている。