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社会

2025年5月2日

アップルが3年連続でシンガポール最優良雇用主に

 米テクノロジー大手のアップルが、ストレーツ・タイムズ紙と調査会社Statistaが共同で実施した「シンガポール最優良雇用主2025」ランキングにおいて、3年連続で1位に輝いた。2位にはアジア・パシフィック・ブリュワリーズ(ハイネケン)、3位にBMWグループ・アジアが新たにランクインし、レゴグループ、GSKがそれに続いた。
 
 このランキングは、従業員数200人以上の企業・団体を対象に、1万4,000人以上の従業員からの匿名アンケートをもとに作成された。回答者は、職場環境、給与水準、キャリア成長の可能性、企業イメージなどの観点から評価し、自分の勤務先を他者に推薦するかどうかを0~10のスケールで答えた。
 
 ランキング上昇が目立ったのは政府関連機関で、上位250社のうち24社が政府サービス部門からの選出となった。Statistaのアナリストであるウー氏は「シンガポール政府の高い評価が反映されており、公務が目的意識のある仕事として若年層に魅力を与えている」と分析した。
 
 3位にランクインしたBMWグループ・アジアでは、従業員の挑戦や成長を支援する文化が根付いているという。従業員のゴピナス氏は「会社は従業員とビジネスの両方を重視しており、自分の成長に強く寄り添ってくれている」と述べた。
 
 また、新規ランクインした食品・飲料企業コウフー・グループ(7位)は、業績連動型の報酬制度や継続的な教育支援を通じて、社員の定着率とやりがい向上を図っている。
 
 製薬会社ノバルティスは、前年の38位から9位へと大きく順位を上げた。柔軟な働き方と信頼に基づいた企業文化が評価されたという。
 
 今回の調査結果は、給与や待遇だけでなく、職場文化や企業の評判が従業員満足度や定着率に大きな影響を与えていることを示している。

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