シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール食品庁(SFA)、性的機能・減量うたう4製品に警告

社会

2025年5月1日

シンガポール食品庁(SFA)、性的機能・減量うたう4製品に警告

 シンガポール食品庁(SFA)は4月30日、男性の性的機能向上や減量効果をうたう4つの食品製品に、健康被害の恐れがある禁止成分が含まれていたとして、消費者に対して摂取を控えるよう警告を発した。
 

問題となった製品は以下の4点である


 
ドイツ製「Loboose High End Super Candy」
 
ロシア製「Premium Thundercat Super Candy」
 
フランス製「Lomie Peach Berries Blossom Fruity Tea」
 
マレーシア製「Urbanism Candy」
 
 「Loboose」と「Thundercat」の2製品には、勃起不全の治療薬として処方される医薬品「タダラフィル」が含まれていた。SFAによると、この成分は医師の管理下での使用が必要であり、不適切な摂取は心臓発作、脳卒中、不整脈、激しい頭痛、長時間にわたる持続勃起(プリアピズム)などの深刻な副作用を引き起こす可能性がある。
 
 一方、「Lomie」および「Urbanism Candy」は、食欲抑制やデトックス、代謝促進をうたう減量用製品として販売されていたが、いずれもシブトラミンを含有していた。シブトラミンは2010年にシンガポール国内で禁止された処方薬で、心疾患や中枢神経障害、発作などの重篤な健康リスクが報告されている。さらに「Urbanism Candy」には、便秘薬であるセンノシドも含まれており、長期的に使用すると腸の機能低下や脱水、血中カリウム低下などを引き起こす可能性がある。
 
 これらの製品はオンライン通販サイトで販売されていたが、SFAはプラットフォームと連携し、すでに該当製品の出品を削除。販売業者には即時販売中止を命じている。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール食品庁(SFA)、性的機能・減量うたう4製品に警告