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社会

2025年4月30日

シンガポール人、マラッカでデビットカード偽造に関与し逮捕

 マレーシア・マラッカ州のテンケラにあるコンドミニアムで、デビットカード偽造に関与したシンガポール人の男(42歳)が逮捕された。州警察本部長のズルカイリ・ムクタル氏が明らかにした。
 
 男は4月23日午後1時15分に行われた家宅捜索で拘束され、ラオスのジョイント・ディベロップメント・バンク発行のVisaデビットカード227枚と、偽造に使用されたレーザー加工機、ヒートガン、カードスキャナーなどが押収された。警察の初期調査によると、押収されたカードはいずれも日本人名義で、日本市場向けに販売される予定であったとみられる。
 
 逮捕された男は、今年1月からコンドミニアムを賃貸し、偽造カードの製造拠点として使用していた。デビットカードは特定の供給元から宅配便で受け取り、オリジナルカードのデータを読み取って空白カードにレーザー機器で転写していたという。
 
 完成したカードにはチップと磁気ストライプを埋め込み、プレミアムカードまたはプラチナカードに偽装した上で、スキャナーや端末機器を使って機能確認を行っていた。偽造カードはその後、宅配便で新たな所有者に送付され、男は月額3,800Sドル(約12,600リンギット)の報酬を受け取っていた。
 
 現在、このシンガポール人は詐欺および出入国管理法違反の疑いで捜査を受けており、5日間の拘留が認められている。警察はさらに捜査を進めるため、拘留延長を申請する方針である。

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