シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPチャンギ空港、旅客数が過去最高ペース 2025年1〜3月期に1,...

経済

2025年4月25日

チャンギ空港、旅客数が過去最高ペース 2025年1〜3月期に1,720万人超

 チャンギ空港は2025年第1四半期(1~3月)において、旅客数が1,720万人に達し、前年同期比で4.3%増加した。新型コロナ前の2019年同期と比べても4.8%増となり、過去最高のペースでの回復を示している。
 
 空港運営会社チャンギ・エアポート・グループ(CAG)は、4月24日に開催された年次航空会社表彰式でこれらの統計を発表。2025年3月の旅客数は約560万人で、1月は616万人、2月は544万人であった。
 
 渡航先別では中国が最大の市場で、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、タイが続いた。中国との往来は前年同期比10%増、日本との往来も16%増となった。最も成長率が高かったのは北米市場で、15.8%の伸びを記録した。
 
 CAGのリム・チン・キアット副社長(航空ハブ・貨物開発担当)によれば、2025年3月までの12カ月間の累計旅客数は6,840万人に達し、初めてパンデミック前の水準を超えたという。航空機の離着陸回数も9万4,000回で、前年同期比5.2%増加した。
 
 現在、約100の航空会社がチャンギ空港で週7,200便以上を運航し、世界49カ国・地域の約170都市とシンガポールを結んでいる。
 
 利便性向上のため、CAGは「サテライトゲート」の整備を進めており、2025年末までに第1号を稼働予定。高齢者や手荷物の多い乗客にも配慮し、緩やかなスロープ付きの屋根付き構造を採用する。建設が難しい場所ではモバイル搭乗ランプの導入も検討中だ。
 
 さらに、人工知能を活用した「Aircraft 360」システムも導入されており、航空機のターンアラウンド時間の最適化と遅延防止に寄与している。これによりピーク時には最大12便の追加運航が可能となる見通しである。
 
 表彰式では、インディゴ航空が「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。また、旅客数上位の航空会社として、シンガポール航空、スクート、エアアジア、ジェットスター・アジア、カンタス航空が表彰された。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPチャンギ空港、旅客数が過去最高ペース 2025年1〜3月期に1,...