台湾でシンガポール人女性を詐欺・資金洗浄の疑いで逮捕

　台湾・雲林県でシンガポール国籍の27歳女性が、詐欺および資金洗浄の容疑で逮捕された。地元検察によると、女性はイニシャル「KHT」で特定されており、3月9日から雲林県の拘置所に収容されている。警察によれば、彼女は2月21日に台湾へ入国し、3月7日にATMから多額の現金を引き出す様子を発見されたことで捜査対象となった。
 
　当局は現場映像を公開し、マスクとフードで顔を隠した状態で現金を引き出す女性の姿が映っていた。女性は台湾到着後、現地の54歳男性に付き添われていたことも判明し、NT$746万（約30万2,000Sドル）を引き出していたという。
 
　さらに、4月9日にはこの事件に関連して台湾人3名（男性2名・女性1名）も逮捕され、現金や携帯電話が押収された。全員が詐欺、資金洗浄、組織犯罪の容疑で捜査を受けており、有罪となった場合、NT$500万以上の詐欺には最長10年の懲役およびNT$3,000万の罰金が科される可能性がある。
 
　検察は、外国人訪問者に対し、現地ドライバーに連れられて違法資金を引き出す行為は共犯と見なされ、法的責任を問われる恐れがあると注意を促している。現在、シンガポール外務省も情報収集中である。