2025年4月9日
ペットを死亡させたペットグルーマーに1万Sドルの罰金
シンガポール・セラングーンでホームベースのペットサロン「Pawkins SG」を運営していたヴァネッサ・チウ・ヤン・アー被告(29)は、適切な安全措置を怠った結果、飼い犬のコーギー「フェンディ」を死なせたとして、4月8日に1万Sドルの罰金を科された。また、9ヵ月間すべての動物関連ビジネスの運営を禁止された。
2024年7月24日、チウ被告はフェンディを洗浄・グルーミング後、テーブルに繋いだまま昼食に出かけたが、必要な「ダブルアームロック」での固定を怠り、リードのみで対応していた。その間にフェンディはテーブルから転落し、CCTV映像によれば約1分間もがいた末に動かなくなった。
サロンの従業員が約45分後に戻ると、フェンディは首を吊るような状態で発見された。チウ被告は心肺蘇生を試みたものの効果はなく、動物病院に搬送されたが死亡が確認された。
国家公園局(NParks)は、「動物関連の事業者には高い動物福祉基準が求められており、顧客のペットを預かる責任がある」と声明で述べた。
チウ被告の弁護士によれば、被告は事故後にビジネスを閉鎖し、既存顧客への返金とフェンディの医療・火葬費用を全額負担したという。過去にも12回フェンディを担当しており、過失を全面的に認めている。
初犯でも動物に不必要な苦痛を与えた罪で有罪となれば、最大2年の禁錮または4万Sドルの罰金が科される可能性がある。