2025年4月9日
屋内・多層階駐車場での火災、過去5年で2倍以上に増加
シンガポール内務・国家開発省のファイシャル・イブラヒム国務大臣は、4月8日の国会にて、過去5年間における屋内および多層階駐車場での火災件数が2倍以上に増加したことを明らかにした。ただし、いずれの火災にも電気自動車(EV)は関与していなかった。
火災件数は2020年に14件、2021年に12件、2022年に18件、2023年に27件、そして2024年には36件と増加傾向にある。主な原因としては、エンジンの過熱、駐車場インフラの電気的故障、火のついた物の不注意な廃棄などが挙げられる。
ファイシャル氏は、安全対策として全ての駐車場に防火設備が義務付けられていると説明。屋内駐車場には耐火性の壁やドア、地下駐車場にはスプリンクラーの設置が求められており、換気設備も自然または機械によって整備されている。
EVの普及に伴う火災リスクについても議論され、EV火災は自己発熱的で消火に時間がかかると指摘。EV充電器の設置には安全距離や遮断スイッチの設置が義務付けられており、特定階への設置制限は設けられていない。
最後にファイシャル氏は、火災発見時には消火器を活用する一方で、直ちに995番へ通報することの重要性を強調した。