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経済

2025年3月12日

ベトジェット、シンガポール~フーコック島直行便運航開始

ベトナムの格安航空会社ベトジェット・エアは、2024年5月30日よりシンガポールとベトナム南部のフーコック島を結ぶ直行便を運航開始する。チャンギ空港から同路線を運航するのは、スクートに続き2社目となる。
 
 スクートは2023年12月20日よりフーコック直行便を週5便運航しており、エンブラエルE190-E2型機を使用している。ベトジェットはエアバスA320を使用し、月・水・金・日の週4便を運航する。シンガポール発の便は午後1時5分に出発し、現地時間午後1時45分に到着。復路は午後3時45分にフーコックを出発し、午後6時30分にシンガポールに到着する。シンガポールとベトナムの時差は1時間。
 
 ベトジェットは3月11日より公式サイトで予約受付を開始した。この新路線は、ホーチミン市、ハノイ、ダナンに続き、シンガポールとベトナムを結ぶ同社4路線目となる。
 
 フーコック島は、豊かな自然と美しいビーチで知られ、ユネスコ生物圏保護区に指定されたフーコック国立公園を有する。ベトジェットのグエン・ティ・フォン・タオ会長は、島には8万以上のホテル客室があり、年間数百万人の観光客が訪れると指摘。「新路線により観光、経済、文化の拠点をつなぎ、シンガポールとベトナムの協力関係を強化することを期待している」と述べた。また、年間50万人以上の旅客輸送を目指し、より多くのシンガポール人や国際旅行者がフーコックの魅力を体験できる機会を提供すると強調した。
 
 フーコックは2012年にベトジェットが初めて就航した際は小規模なリゾートしかなかったが、現在では国際会議を開催できる環境が整っている。2027年にはアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議が同地で開催される予定。
 
 今回の発表は、3月11日から13日までのベトナム共産党ト・ラム書記長のシンガポール公式訪問と時を同じくして行われた。旅行計画を立てているシンガポールの公務員ソー・コック・レオン氏(43)は、「フライトの選択肢が増え、価格やサービスの比較が可能になるのは良いことだ。多くの旅行者にとって便利になるだろう」と歓迎の意を示した。

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