2025年2月12日
シンガポール、国家安全保障上の脅威としてイラン人女性とマレーシア人夫を国外追放へ
シンガポール政府は、国家安全保障に脅威をもたらしたとして、イラン国籍の女性とそのマレーシア人の夫を国外追放し、シンガポールへの入国を禁止すると発表した。
シンガポール内務省(MHA)の2月10日の声明によると、イラン人のパルバネ・ヘイダリデコルディ(38)の長期滞在ビザが取り消され、マレーシア人のスー・シャン・リン(65)は永住権を剥奪された。
MHAの調査によると、パルバネはシンガポールで登録された旅行代理店の運営に関与しており、この代理店はテロ関連外国人のシンガポール入国を支援するためのビザ申請を後援していた。調査の結果、この旅行代理店は海外拠点の人物が指示する偽装組織であることが判明し、現在は登録抹消されている。
一方、スーは当局の調査が開始された後も、シンガポールで旅行代理業を営むための会社登録を2度試みていた。MHAは、これらの企業がパルバネの活動継続を可能にし、テロ関連人物の入国支援につながる可能性があると指摘した。スーが申請した会社登録は、いずれも国家安全保障上の理由で却下された。
パルバネは国家安全保障上の脅威に関与したとして「不許可移民」に指定され、スーもその家族であることを理由に同様の扱いを受けた。
MHAは「シンガポールで安全保障上のリスクをもたらす活動に関与した外国人は、入国管理上の特権を剥奪され、国外追放される」と述べている。