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経済

2025年2月4日

シンガポールで2024年に3,000軒以上の飲食店が閉店、2005年以来最多

2024年、シンガポールでは3,000軒以上の飲食店(F&B)が閉店し、2005年以来最多の記録となった。CNAの報道によると、この急増は主に運営コストの上昇によるものとされている。
 

運営コストの上昇が主因


 
閉店の影響を受けた業種は幅広く、バーや高級レストランも例外ではない。特に食品、電気代、賃料の上昇がビジネスの持続を困難にしている。
 
ワインバー「Wine RVLT」は2024年12月6日にInstagramで、2025年に営業を終了すると発表した。カーペンターストリート38番地にある同店は、「事業の継続が困難になった」と述べ、撤退を決定。パンデミック中のコスト増に加え、家賃も30〜35%の値上げを要求されたが、「客足は戻らず、売上も30〜35%の増加には至らなかった」と説明している。
 

新規開業数は閉店数を上回る


 
一方で、CNAによると2024年には3,793軒の新規飲食店が開業し、閉店数を上回っている。飲食業界の専門家は、シンガポールドルの強さが閉店の要因の一つになっていると指摘。強い通貨の影響でシンガポールは「高コスト」な国となり、住民は海外での支出を増やしている。さらに、中国からの観光客需要の減少も業界の厳しさを増している。
 
飲食業界は依然として厳しい状況が続いているものの、新規開業数の伸びが市場の活力を維持する要因になっていると見られている。

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