シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPジョホール警察、コーズウェイでの賄賂疑惑を否定し虚偽情報拡散に警...

社会

2025年1月22日

ジョホール警察、コーズウェイでの賄賂疑惑を否定し虚偽情報拡散に警告

 ジョホール州南部地区警察は、コーズウェイ近くで交通警官がドライバーから賄賂を受け取っているとの主張を否定した。同時に、未確認情報を拡散する行為に対して法的措置を取る可能性を警告した。
 
 問題の発端は、2024年1月16日にオンラインで共有された1枚の写真である。この写真には、交通渋滞中の道路で警官が車内の旅行者と話している様子が写されており、「コーズウェイで募金日が開催中」とのキャプションが付けられていた。
 
 ジョホール州南部地区警察署長のラウブ・セラマット助監は1月18日、この疑惑について調査を進めたが、賄賂を求めたり受け取ったりした証拠は確認されなかったと発表した。また、この疑惑を警察として重大視していると述べた。
 
 初期調査によると、この写真は1月16日の午後5時から6時の間に撮影されたものであり、スルタン・イスカンダル・ビルディング移民検問所から約500m離れた地点で、4人の交通警官が取り締まりを行っていたという。当日は、シンガポールへ向かうドライバー69人に対し、列を割り込む違反で罰金が科されていた。警官たちは事前に定められた手順に従い職務を遂行していたことを証言しており、写真に示唆されるような不正行為を否定している。現場で記録されたCCTV映像を基に、目撃者や写真を撮影した人物の特定が進められている。
 
 警察は、警官が関与する不正行為について一切妥協せず、法を犯した場合は厳正に対処する方針であると強調した。また、虚偽の情報を拡散し警察の評判を損なう行為を行った者に対しても、法的措置を講じる可能性があると警告した。
 
 なお、政府職員に賄賂を渡す行為は、マレーシア反汚職委員会法に違反する。違反者には、賄賂金額の5倍または1万リンギ(約3,030Sドル)のうち高い方の罰金および最長20年の懲役刑が科される。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPジョホール警察、コーズウェイでの賄賂疑惑を否定し虚偽情報拡散に警...