2025年1月6日
シンガポールの若き女子サッカー有望株、Nur Ain Salleh選手がスペイン留学へ
シンガポールの女子サッカー界で注目される14歳の右ウィング、Nur Ain Salleh選手が、「アンリーシュ・ザ・ロア!(UTR)」海外サッカー奨学金を受け、スペインのマドリードCFFユースチームで4年間のトレーニングを行うことが決まった。
マドリードCFFはスペイン女子プロリーグ「リーガF」のクラブで、2024年の欧州最優秀若手選手に選ばれたヴィッキー・ロペス選手もキャリアをスタートさせたチームである。Nur Ain Salleh選手はこの場を自身のプロ選手としての第一歩にしたいと語る。
Nur Ain Salleh選手は過去にアトレティコ・マドリードのジュニアチームで短期トレーニングを経験しており、その際にプロのレベルの高さを痛感したと振り返る。「技術的にもフィジカル的にもとても厳しく、シンガポールで慣れているレベルとは全く違った。もっと成長するためにスペインで長期のトレーニングを受けたいと思った」と彼女は話す。
UTR奨学金はサッカープログラム、授業料、宿泊費、保険などをカバーしており、Nur Ain Salleh選手はスペイン・マドリードのインターナショナルスクール「キングズ・カレッジ・スクール」で学業も継続する予定である。
2024年、Nur Ain Salleh選手はライオン・シティ・セーラーズのシニアチームに昇格し、女子プレミアリーグ(WPL)で活躍。チーム優勝に貢献し、AFC女子チャンピオンズリーグではアシストを記録するなど、印象的なプレーを見せた。
セーラーズアカデミーのタン・リ・ユー総支配人は「Nur Ain Sallehは男子選手を相手にしても常に優れたパフォーマンスを発揮してきた才能だ。スペインでの経験が彼女の成長に最適だと確信している」と語る。
Nur Ain Salleh選手は2025年に海外移籍を予定していたが、クラブと奨学金委員会が成長を加速させるため、この移籍を早める決断を下した。Nur Ain Salleh選手は「スペインでの挑戦は簡単ではないが、自分の殻を破り、家族を誇らしく思わせたい」と意気込みを語る。
1月7日に旅立つ彼女は、将来「リーガF」で活躍するという夢を胸に、新たな環境で挑戦を開始する。