2024年12月19日
COE価格、商用車を除き全カテゴリーで上昇 大型車カテゴリーBで5.8%増
2024年最後の入札で、シンガポールのCOE(自動車所有権証書)価格は商用車を除く全カテゴリーで上昇した。
12月18日午後4時の入札締切時点で、大型車や高出力車、電気自動車(EV)向けのカテゴリーBの価格は10万9,000Sドルとなり、12月4日の10万3,010Sドルから5.8%増加した。
小型車や低出力車、EV向けのカテゴリーAの価格も9万6,000Sドルと、前回の9万4,000Sドルから2.1%上昇した。一方、オートバイ向けのカテゴリーDは最大の上昇幅である6.4%増を記録し、7,878Sドルから8,381Sドルに上がった。
自由利用可能なカテゴリーE(オープンカテゴリー)の価格も4.8%上昇し、12月4日の10万4,001Sドルから10万8,992Sドルとなった。このカテゴリーは主に大型車や高出力車の登録に使用される。
一方、商用車向けのカテゴリーCは唯一価格が下落し、0.6%減の6万9,890Sドルとなった(前回は7万289Sドル)。
COEはシンガポールで車両を登録するために必要な証明書である。
Wearnes AutomotiveのスウェーデンEVブランドPolestarを担当するアデル・リー氏は、12月は通常ディーラーにとって静かな月であるものの、年末商戦のプロモーションが価格上昇の一因と述べた。カテゴリーBの価格上昇は予測していたものの、今回の5,990Sドルの上昇幅には驚きを示した。
HyundaiディストリビューターKomoco Motorsの商業ディレクター、ン・チュン・ウィー氏も、年末の旅行シーズン中にカテゴリーAとBの価格が上昇したことに驚きを示した。同氏はこれを「ディストリビューターが年内目標を達成しようとしているため」と分析している。
2025年1月8日の次回入札では価格が落ち着く可能性があると予測されている。これは、翌日から開催されるシンガポール・モーターショー2025(1月9~12日、Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre)を見越して、多くの購入者が好条件を待つと考えられるためである。