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社会

2024年12月11日

ジュロン・ウェストのHDBフラットでニシキヘビ

 12月8日、ジュロン・ウェストに住むムクリス氏(54)は昼寝中に通行人の緊急の声で目を覚ました。「窓やドアをすぐに閉めてください。ヘビがいます!」という叫び声に驚き、彼は急いで窓を閉めに走った。
 
 通行人2人は、ニシキヘビがブロック925の階段を登り、2階にあるムクリス氏のHDBフラットまで進んだのを目撃していた。その後、ヘビは彼の窓外にあるエアコン室外機に到達したという。「妻はもちろんパニック状態でしたが、私はナショナルジオグラフィックをよく観ているので多少の知識がありました」とムクリス氏は語った。
 
 間もなく、寝室の窓に「ノックするような音」が聞こえたという。「もし窓を開けていたら、ヘビが部屋に入っていたかもしれません」と振り返るムクリス氏は、すべての窓をしっかり閉めた後、動物保護団体Acresに連絡した。
 
Acresの野生動物救助チームは20分後に到着し、梯子を使って高さ約3.5mの室外機からヘビを慎重に取り除いた。救助作業中には約50人の見物人が集まり、一時騒然となった。
 
 Acresによれば、救出されたヘビはマイクロチップを装着された後、自然環境に放される予定である。
 
 シンガポール爬虫類両生類協会(Herpetological Society of Singapore)の会長、カマラカンナン・ラジャ氏は、「ニシキヘビは排水網を移動手段や餌の確保に利用しており、ネズミなどの駆除に役立っています」と述べた。また、「彼らは毒を持たないものの、野生動物であるため、遭遇した際には安全な距離を保つことが重要です」と注意を促した。
 
 一般市民にはヘビを自分で移動させようとせず、Acresの救助ホットライン(9783-7782)や国家公園局の動物対応センター(1800-476-1600)に連絡することが推奨されている。不適切な取り扱いはヘビを傷つけたり、人が怪我をする可能性があるからだ。

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