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社会

2024年12月3日

人気店ABCナシカンダー、不法就労容疑で捜査中

 シンガポールで人気の飲食店チェーン「ABCナシカンダー」が、不法就労に関する雇用法違反の疑いでシンガポール人材開発省(MOM)による捜査を受けている。同チェーンはここ数ヵ月で島内の複数店舗を突然閉鎖しており、地元で波紋を広げている。
 

捜査の詳細


 MOMの広報担当者は、同店および関係者が外国人雇用法違反の疑いで捜査中であるという。現在、リトルインディアやラベンダー、ユーノスなどの10店舗以上が閉鎖されており、「改装中」の看板が掲げられるか、他の店舗に取って代わられている。周辺の店舗やホテルの従業員によれば、閉鎖は約2ヵ月前から始まり、その後、改装工事などの動きは一切見られないとのことである。
 

店舗責任者の行方


 ABCナシカンダーの責任者の登録住所は、玄関に法律事務所からの手紙が挟まれており、チラシが散乱している状態であった。近隣住民によれば、責任者は10月末のディーパバリ以降、姿を見せていないという。
 

不法就労の罰則


 MOMは不法就労に対して厳しい姿勢を示しており、正当な就労許可証なしに外国人を雇用した場合、5,000~30,000Sドルの罰金、最長12ヵ月の懲役、またはその両方が科される可能性る。再犯者にはより厳しい罰則が適用され、必ず刑務所に収監されるとされている。また、許可証なしで働いた外国人には最長2年の懲役や2万Sドルの罰金、またはその両方が科される可能性がある。
 
 ABCナシカンダーの突然の閉鎖と今回の捜査は、地元の飲食業界において大きな注目を集めている。

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