2024年11月29日
サンテック駐車場で高級腕時計や現金盗難、犯人に禁錮26ヵ月
シンガポールのサンテックシティ駐車場で、複数の車両から高級腕時計や現金が盗まれる事件が発生した。車の施錠を怠った所有者が被害に遭い、被害総額は現金2万5,000Sドル以上に上る。犯人のモハメッド・ラシッド・モハド・アリ(56歳)は、3件の窃盗罪を認め、11月27日に禁錮26ヵ月の判決を受けた。
事件の経緯
検察によると、最初の事件は2024年5月13日に発生した。被害者の40歳男性は午後3時30分頃にポルシェを地下1階の駐車場に駐車。犯人のラシッドは解錠された車を見つけ、運転席から侵入した。車内から現金1,000Sドルが入った財布2つと、3万Sドル相当のオーデマピゲの腕時計を盗んだ。被害者は午後5時15分頃に車へ戻り、盗難を発見したが、警察への通報は3日後になった。
8月29日、ラシッドは再び駐車場を訪れ、地下2階で解錠された別のポルシェを見つけた。この車からはカップホルダーに置かれていた1万4,000Sドル相当のロレックス腕時計を盗んだ。所有者は腕時計の紛失に気づいたものの、家に置き忘れた可能性があると考え、通報は9月8日になった。
さらに同日午後9時50分頃、別の解錠された車を見つけ、後部座席に置かれていたカルティエのバッグから1万9,328Sドル、前方の収納スペースから6,000Sドルを盗んだ。
逮捕と処罰
警察は9月19日にラシッドを逮捕。自宅から盗まれたロレックスとオーデマピゲの腕時計を回収したが、現金やカルティエのバッグ、1万350Sドルで購入されたブレスレットは発見されなかった。ラシッドはブレスレットをバタム島で売却し、売上金と残りの現金を使い果たしたと供述している。
ラシッドは過去にも窃盗歴があり、1件の窃盗罪で最長3年の禁錮刑または罰金、もしくはその両方が科される可能性がある。