2024年11月20日
マレーシア、QRコードによるシンガポール入国手続きを拡大へ
マレーシアは2025年より、ジョホール州からシンガポールへの陸路入国手続きでQRコードを使用するシステムを、バスやバイク以外の交通手段にも段階的に導入する計画である。
同国は6月1日から開始した試験運用(POC)を11月30日に終了する。この試験は、ジョホールのスルタン・イスカンダルビルとスルタン・アブ・バカール・コンプレックスの国境チェックポイントで実施された。これらのチェックポイントは、コーズウェイとトゥアスセカンドリンクでシンガポールに接続している。
11月18日に開催されたコーズウェイ交通混雑解消に向けた会議で、マレーシアのサイフディン・ナスション・イスマイル内務大臣は「試験運用の結果を踏まえ、年内にQRコードシステムの調達プロセスを完了させ、来年から他の交通手段に拡大することが決定した」と述べた。
このシステムは、1日40万人の入国者の8割以上が利用することで、ピーク時の混雑を大幅に緩和している。例えば、バイク利用者の待ち時間は従来の8秒から5秒に短縮され、1時間あたり750台以上が通過可能になった。
サイフディン大臣によると、ジョホール・コーズウェイでは年間1億5,000万人の旅行者が利用すると予想されており、現在の年間利用者数は1億1,600万人に達している。この新システムにより、さらなる効率化が期待されている。