2024年11月8日
マリーナベイ・サンズ、2025年第2四半期までにホテル改装完了へ
シンガポールのマリーナベイ・サンズ(MBS)は、2025年第2四半期までにホテルの改装を完了し、ラグジュアリーマーケットへの進出を加速させる。2022年に開始された23億Sドル規模の再投資プログラムにより、現在までに3つのタワー全体で約1,540室が完成し、そのうち635室はスイートルームである。改装後の客室数は約1,850室となり、スイートは従来の4倍以上の775室に増加する。
MBSはロゴやスタッフの制服、ルームキーなど、外観やサービス全般を刷新。専用のバトラーチームも60人から160人に増員し、貴賓客や会員向けの「Paizaコレクション」では更なる高級感を提供する。また、スカイパークやロビー、飲食施設なども改装対象に含まれ、55階には新たな中国料理の高級レストラン、水中神殿をテーマにした新スパが加わる。
このブランド刷新の発表は、MBSのCOOであるポール・タウン氏とグローバルアンバサダーのデビッド・ベッカムが出席したイベントで行われた。タウン氏は「シンガポールのエッフェル塔的な存在に留まらず、深みのある体験を提供したい」と述べ、世界的なラグジュアリー市場の変化に対応する意図を強調した。
MBSは3タワーの改装完了に加え、第4タワーの建設も予定しており、2025年7月に本格的な工事を開始し、2031年1月に開業を目指す。