ジョホール、シンガポール、バタム間の単一国境管理システムを検討

　ジョホール州のオン・ハフィズ・ガジ州首相は、インドネシア当局との最近の会合で、ジョホール、シンガポール、バタム間の単一国境管理システムの導入が議論されたことを明らかにした。
 
　オン・ハフィズ氏は、州政府の代表団を率いてインドネシアのリアウ諸島を訪問した際、バタムの経済成長に感銘を受けたと述べた。彼は、2023年のバタムの経済成長率が7.04％であり、これは外国投資、観光セクターの発展、インフラの改善によって支えられたポジティブな経済成長を示していると指摘した。
 
　「また、ジョホール-シンガポール-バタム間の単一国境管理システムの導入について協力を求める計画も話し合われました」とオン・ハフィズ氏はFacebookの投稿で述べた。
 
　さらに、ジョホールとバタム間の既存インフラやフェリーサービスの改善、医療分野での協力も議論されたと付け加えた。彼は、「州政府は、ジョホール-シンガポール特別経済区と特別金融区の政策がジョホールで積極的に実施されている中で、これが貿易と投資の連携を強化する戦略的な動きであると確信しています」と述べた。
 
　イスカンダル・マレーシア・ジョホール商工会議所の事務総長であるムド・サリコン・サルピン氏は、単一国境管理システムの導入により、より多くの人々が旅行するようになると述べた。「これにより、観光客や潜在的な投資家がジョホール、シンガポール、バタム間を移動し、新たなビジネスチャンスを見つけることができるでしょう。これが私たちの経済の発展につながるのです」と彼は語った。また、シンガポールとインドネシアに新しいリーダーが誕生したことで、来年マレーシアがASEANサミットを主催する際に、この問題をさらに議論すべきだと述べた。
 
　一方、ジョホール観光ガイド協会の会長であるジミー・リョン氏は、単一国境管理システムが州の観光業を促進すると楽観視している。「インドネシアは大きな市場であり、私たちはそれを活用すべきです。両国は文化、言語、食べ物において共通点が多く、ジョホールを訪れるインドネシア人観光客を引きつけるのは容易です」と彼は述べた。また、ジョホールとバタム間の接続性を向上させるための改善が必要だと強調した。
 
　このような取り組みは、ジョホール、シンガポール、バタム間の経済的連携を強化し、地域全体の発展に寄与することが期待されている。