2024年5月28日
MRTターフシティ駅の建設工事、2024年第3四半期に開始予定
シンガポール陸運庁(LTA)は5月27日、MRTクロスアイランド線(CRL)の新ターフシティ駅の建設工事が2024年第3四半期に開始される予定であると発表した。
新しい地下駅は、ターフ・クラブ・ロード沿い、かつてのグランドスタンド近くに設置される。MRTターフシティ駅は2032年に旅客サービスを開始するCRLフェーズ2の一部で、全6駅のうちの1駅である。
このエリアには今後20〜30年で約1万5,000〜2万戸の公営・民営住宅が建設される予定で、ブキ・ティマでの公営住宅建設は約40年ぶりとなる。国家開発省のデズモンド・リー大臣は、この計画についても言及した。
ターフシティ駅とトンネルの設計・建設契約は、5億3,000万Sドル(3億9,200万USドル)で、上海隧道工程有限公司(シンガポール)と大林組の合弁会社に発注された。両社はシンガポールでの鉄道プロジェクトの実績があり、現在は他のMRT駅やトンネルの建設も手掛けている。
ターフシティ駅の建設工事は、特にブキ・ティマ花崗岩層の硬い地盤条件のため、専門技術を必要とする困難な作業が予想される。工事の安全性と地盤の安定性を確保するため、土留めと安定化構造が設置される予定という。
LTAは、工事中の安全性と環境保護にも注力している。周辺の生態系を保護するために自然保護団体と連携し、動植物への影響を最小限に抑えるための対策を実施する。また、工事期間中は道路静穏化対策も行われ、スピードバンプや制限速度の標識を設置し、ドライバーに注意を喚起する。
CRLはシンガポールで8番目のMRT路線で、ジュロン湖地区、プンゴル・デジタル地区、チャンギ地区などを結ぶ。フェーズ1は12駅、フェーズ2は6駅で構成され、フェーズ3の詳細は今後発表される予定という。