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社会

2024年5月27日

乱気流に見舞われたSQ321便、シンガポールに帰還

 5月21日に激しい乱気流に見舞われ、1名が死亡し数十名が負傷したシンガポール航空(SIA)の航空機が、5月26日にバンコクからシンガポールに戻った。
 
 SIAの広報担当者によれば、ボーイング777-300ER型機(機体番号9V-SWM)が5月26日にバンコクから出発し、午後1時39分にシンガポールに着陸したという。広報担当者は、SIAがシンガポールとタイの関係当局、調査官、航空機製造会社から必要な承認を得ており、出発前にはSIAのエンジニアリングチームと運航チームによって航空機が承認されたと述べた。また、SIAは5月21日に発生した事故に関する当局の調査に全面的に協力しているとしている。
 
 事故が発生したのはSQ321便で、ロンドンからシンガポールへ向けて出発してから約10時間後、ミャンマーのイラワジ川流域上空で極度の乱気流に見舞われた。乗客211名と乗員18名を乗せた同機は、パイロットが医療上の緊急事態を宣言したため、バンコクのスワンナプーム空港に迂回し、午後3時45分(シンガポール時間午後4時45分)に緊急着陸した。
 
 SQ321便の乗客はシンガポール人41名、残りの170名はオーストラリア、マレーシア、ニュージーランド、イギリスなどからの乗客であった。死亡した乗客は、73歳のイギリス人、ジェフ・キッチン氏であることが判明した。英国メディアによれば、キッチン氏は引退した保険プロフェッショナルであり、ミュージカル劇場のディレクターだった。二児の父である彼は、シンガポール、インドネシア、日本、オーストラリアを巡る6週間の休暇に向かう途中であった。心臓発作による死亡が疑われている。
 
 SIAの最新情報によると、バンコクの病院で治療を受けている乗客は40名、乗務員は1名であり、合計53名がまだ病院にいるということである。

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