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経済

2024年5月17日

シンガポールの観光客、4月は136万人に減少

 シンガポールの4月の外国人観光客入国者数は、テイラー・スウィフトが引き起こした3月の最高記録から減少し、これまでのところ今年最低の入国者数となった。
 
 シンガポール政府観光局(STB)が5月16日に発表した最新の数字によると、シンガポールは4月に136万人の観光客で3月の148万人から減少した。3月には、アメリカのポップスター、テイラー・スウィフトがナショナル・スタジアムで6公演を行い、K-POPグループ、シャイニーもシンガポール・インドア・スタジアムで公演を行ったことも影響した。
 
 また、毎月144万人の観光客を記録した今年最初の2ヵ月と比べると、低調な結果となった。
 
 1月はイギリスのロックバンド、コールドプレイが数回公演を行ない、2月は旧正月とシンガポール・中国相互の30日間ビザ免除制度の開始が重なった。
 
 4月の入国者数は、3月の20万5,034人から24万3,893人となり、インドネシアが中国を抜いてトップになった。
 
 中国は前月の24万7,725人から減少し、22万0,444人で2位。インドが10万6,703人で3月の9万7,049人を上回り3位となった。
 
 上位5位はマレーシア(前月の12万0,256人に対し10万6,191人)、オーストラリア(3月の9万1,553人に対し9万6,892人)であった。
 
 フィリピンは3月に第4位であったが、4月には第6位となった。
 
 これまでの1年間で、シンガポールは571万人の外国人観光客の入国があり、これはパンデミック前の2019年同時期の数値の約90%にあたるという。
 
 5月初めに開催されたSTBの観光産業会議で、同局のメリッサ・オウ最高経営責任者は、2024年の観光客到着数は1,500万~1,650万人、観光収入は275億~290億Sドルを見込んでいると述べたが、この予測の上限が達成されれば、新記録となる。

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