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経済

2024年3月1日

ダイソンシンガポール、2023年の従業員数35%増

 ダイソンシンガポールの従業員数は、2023年に35%増の1,920人以上となり、多国籍ハイテク企業は世界全体で71億ポンド(120億Sドル)の増収を記録した。
 
 収益の9%増に伴い、収益性の指標である金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)も同様に14億ポンドに増加した。
 
 ダイソンは長期投資も大幅に増やし、2023年には研究開発費を40%以上増加させた。これにより、2021年以降の資本支出を含む投資総額は20億ポンド以上となった。
 
 ダイソンの広報担当者によると、増収はダイソンの美容製品の力強い成長によるもので、ヘアケア商品のAirwrapマルチスタイラーが引き続き世界的に高い需要を獲得しているほか、新たに発売された髪の乾燥と縮毛矯正を同時に行うAirstraitも好調だという。
 
 ダイソンは、洗練された工業的美観と高度に設計された精密モーターを搭載した高級家電で知られている。
 
 厳しい経済環境、インフレ、製品不足、ダイソンのロシア事業閉鎖の継続的な影響など逆風にもかかわらず、2023年はダイソンが技術、製品、会社の回復力への投資を継続した非常に良い年であったと、創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏は語った。
 
 2月28日にパリで開催されたダイソンAirstraitストレートパーマの発表会後、ジェームズ・ダイソン氏、プロ仕様のDyson Supersonic ヘアードライヤー、Dyson Airstrait ストレートクリーナー、Dyson Zone、そしてウェットクリーナーによるまったく新しい床掃除など、私たちは投資計画を前倒して、先鋭的な新製品を発表したと述べた。
 
 一方、シンガポールでは、先駆的な新技術を用いたバッテリー施設の開発を続けている。ダイソンシンガポールの従業員のほぼ半数はエンジニアと科学者である。
 
 ダイソンの広報担当者は、ダイソンは今年、これまでで最大の製品群を発表し、消費者の皆様にお届けする予定である。家庭向けの新技術を提供する一方、美容分野での存在感を高め、ロボット工学とウェアラブルの技術を進化させる。また、これらのエキサイティングなイノベーションを支えるバッテリーやロボットビジョンシステムといった基本的な『コアテクノロジー』にも投資してきた。当社の投資は今後も継続され、現在、研究開発に週900万ポンド以上の投資を継続していると述べた。
 
 イギリスのブリストルには、10年先を見据えた製品開発に取り組むソフトウェアとAIのエンジニア、そしてグローバル・テクノロジー企業であるダイソンのイギリスとアイルランドにおける商業およびeコマースチームが集結する。
 
 また米国では、ニューヨークのソーホー地区中心部のマーサーストリートにダイソンの新オフィスと旗艦店が今年後半にオープンする予定という。

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