2024年2月13日
2024年のオーロラ鑑賞ツアー予約が増加
旅行代理店やホテルは、2024年にオーロラを見るために北極圏を目指す北上旅行者の急増を見込んでいる。
オーロラとして知られる宇宙的な光のディスプレイは、太陽活動の活発化により、2024年にはより頻繁に、より強くなると予想されている。
ある旅行会社によると、フィンランドやアイスランドなどオーロラが見られる国へのツアーや宿泊の問い合わせや予約が大幅に増えているという。
旅行予約サイトKlookは、2023年8月~12月までのオーロラツアーの予約が7倍に増加し、その10分の1がシンガポールからの予約であったと報告した。
Klookの広報担当者によると、2023年下半期にはフィンランドのホテルのオンライントラフィックが上半期の3倍に増加したという。
チャン・ブラザーズ・トラベルのシニア・マーケティング・コミュニケーション・マネージャーによると、2024年のオーロラ関連旅行の予約は前年比30%増で、その背景には2024年がオーロラ観測にとって過去20年以上で最も有望な年であるという期待が、関心の高まりに寄与しているという。
チャン・ブラザーズは、北欧の8つのオーロラツアーを提供している。例えば、フィンランドのラップランド地方を訪れる13日間のツアーは7,488Sドル(約83万円)から。一方、Klookはアイスランドとフィンランドへの14のオーロラ・パッケージを提供しており、例えばマジカル・オーロラ・オーロラ・ツアーは3〜4時間で94.25USドル(127Sドル)である。
人気のオーロラ観測地のホテルでは、自然現象を見ようとする旅行者の世界的な関心が高まっている。
ノルウェー北部のSorrisniva Igloo Hotelの広報担当者は、オーロラ関連の予約が非常に増えていると述べ、アラスカのSheldon Chaletのエクスペリエンス・ディレクターは、同ホテルはより多くの問い合わせを受けていると述べた。
オーロラ出現率の増加は、太陽周期が2024年にピークを迎えるからで、アメリカの宇宙機関であるアメリカ航空宇宙局によると、太陽は光と熱以外にも、太陽風や太陽嵐によって地球にエネルギーや小さな粒子を送っているという。
太陽嵐の間、エネルギーと小粒子の一部は地球の大気圏の北極と南極に集まる。そこで粒子は地球の大気中のガスと混ざり合い、オーロラと呼ばれる光のディスプレイを作り出す。