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経済

2024年1月30日

ウッドランズ検問所の拡張工事は2025年に開始

 ウッドランズ検問所を5倍の広さに拡張する工事は2025年に開始され、オールドウッドランズ・タウンセンターとブキティマ・エクスプレスウェイでの拡張工事からなる第1段階は、2028年から順次完成を目指す。
 
 その後、オールド・ウッドランズ・チェックポイントは取り壊され、延長部分と統合される。
 
 ICAによると、ウッドランズ・チェックポイントは今後10年から15年の間に数段階に分けて再開発される計画で、土地の埋め立ても含め、シンガポールの産業スペースを監督する政府機関であるJTC Corporationによって行われる。
 
 この拡張工事によって、検問所の業務が中断されることはないという。
 
 ICAは、将来の需要を満たすために必要な土地のサイズを決定するための実現可能性と技術的研究を行った後、再開発に必要な土地は、既存施設を含む再開発検問所の計画面積は約95ヘクタール(ha)で、マリーナ・サウス地区の2倍強に相当するが埋め立てなどによって満たすことができると述べた。
 
 埋め立て作業は2024年第3四半期に開始され、2029年までに完了する予定である。
 
 JTCは、提案されている工事の影響を確認するために環境影響評価を実施した。ICAによると、報告書は環境への影響を軽減するための対策を推奨しているので、この工事から生じる大きな環境上の懸念はないと考えているとICAは述べた。
 
 この再開発は、ウッドランズ・チェックポイントの旅行者数が、Covid-19以前のレベルである1日約30万人に戻ったことを受けて決められた。ICAによれば、この数字は長期休暇や連休にはさらに多くなるという。
 
 シンガポールに3つある陸上チェックポイントの1つであるウッドランズ・チェックポイントを通過する旅行者の数は、2050年までに1日40万人に達すると予測されている。
 
 現在のチェックポイントは1999年に開設された。旧ウッドランズ・チェックポイントは2000年に一時廃止されたが、混雑緩和のため2007年から入国審査に使われ続けている。現在も主に貨物やオートバイの通関に使われている。
 
 今回の再開発では、貨物車両、乗用車、二輪車、バスなどのウッドランズ検問所での通関手続時間をピーク時の60分から15分に短縮することを目標としている。
 
 ICAによると、車内自動出入国審査システムなど、より自動化されたシステムを導入し、検問所内に車両の待機場所を設けることで、検問所につながる道路やBKEの混雑を緩和することを目指しているという。
 
 リー・シェンロン首相は、2023年10月のシンガポール・マレーシア首脳会議において、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相に対し、ウッドランズ検問所の再開発が必要な理由を説明した。
 
 アンワル首相は、このプロジェクトを支持してくれ、シンガポールは再開発のためにマレーシア当局の管轄下にある土地を必要としており、マレーシアはその売却を促進すると述べた。

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